2019年6月9日日曜日

Northshoreでの仕事



Kia Ora! 最近車のブレーキを掛ける足を左足にしてみました。Kaitoです。
先週に引き続いてのブログ更新です。今回は普段の仕事内容について書いていこうと思います。

前回のブログUPの後、僕一人での仕事を開始しました。僕のいるHonda Cars Northshoreは重整備の仕事があまり多く無く、普段はServiceやエアバッグリコール等の仕事をしています。今回はその中から行った作業を紹介していこうと思います。

まず初めに、Civic Euroのブレーキディスク・パッド交換です。
一人での仕事を開始してから1週間ほど経った頃、1台のCivic EuroのServiceの仕事が入ってきました。工場に入ってくる車両のほとんどはAT車なのですが、この時入ってきたのはMT車、そして総走行距離が10万km超という個体でした。
これがそのCivic Euroです。

Serviceではタイヤのダメージや溝の深さ、ブレーキパッドの残量などを確認した後、エアフィルターや各種フルード類を走行距離に応じて交換が必要かを見極めます。交換が必要だと判断した場合、お客様にレコメンドという形でお勧めし、Yesが出れば交換します。(Noが出ればその時は交換せず、次のServiceに回します。)
この車両の交換が必要なパーツをざっと洗い出してみると、ブレーキパッド、トランスミッションオイル、フューエルフィルター等の交換が必要と判明し、レコメンドを出した所全てYesとのことなので、これら全ての交換を行いました。
取り外したブレーキパッド。

パッドの残量自体は4~5mm程度で、普段の車両だとレコメンドは出さないのですがこのCivic Euroは以前のブログで書いた通りブレーキパッド、ディスク共に柔らかく作られており、残り5mmあったとしても次回のService(1年又は15000km走行後)の地点で残量が1mm以下になるらしく、交換しないと危険な状態になる事が予想できるため、交換をお勧めします。
また、ブレーキパッドを交換する際、ブレーキディスクのマシニング(表面の研磨)が必要となります。理由としては、ブレーキパッドはディスクの面全体にに触れている訳では無く、下記の写真の様にディスク外周部が尖る形になります。
少し分かりにくいかもしれませんが、ディスク外端部が少し段差の様になっています。
指で触るとかなり分かりやすいです。下手に触ると指切りそうでした。

このような偏摩耗であったり不均等な削れ方をしている為、表面を研磨して均等にしなければなりません。
また、この作業をする前にディスクの厚みをチェックする必要があります。厚みが最低値以上ある場合はマシニング、最低値以下の場合はディスクごと交換します。この個体は最低値以下(8mm以下)だったため交換となりました。走行距離も多かったため以前に一度交換、ディスク研磨を行っており、それを含めて厚みが最低値を下回ったと思われます。
取り外したブレーキディスク。

上2つが新品、下2つが取り外したパッドです。
どうやらこのパッドはイタリア生産のようですね。

何故か新品パッドの向きを間違えてますが、新旧の厚さ比較です。
新品は10㎜以上ありますね。
この車両はダストが凄い為、ディスクを外すだけでこんなに床が汚れます。
作業内容としては、ディスクを留める2本の+ネジをポンチで外し(かなり強いトルクのため)、ディスクを取り外して交換するという内容でした。

という感じで、今までの所で行った大きな作業はこんな感じです。他にはブレーキフルード交換、
僕のブランチにはブレーキフルードブリーダーがあるので、一人での作業が可能です。
フルードを吸い出すため、切らさないように
このように注ぎ足していきます。
CVTオイル交換、

下にあるポンプで圧送していきます。
見えませんがオイルが注入されています。
溢れて来たら終わりです。
スパークプラグ交換等を行っています。
左が取り外した物、右が新品です。
一度エアバッグリコールで古めのCR-Vが来ました。


さて、少し話は変わりますが、ここからはニュージーランドの車事情についての考察?を書いていきます。到着後一発目のブログでこちらは古い車が多いと書きましたが、最近思うのは日本から流れた中古車がかなり多いということです。
たまにエアバッグリコールで「FIT」が入ってくるのですが、「FIT」はヨーロッパやオセアニアでは「Jazz」の名で販売されています。という事は、その個体は少なくとも新車として日本で売られていないという事です。そして左ハンドルでないという事は、日本かイギリスからやってきたという事だと思われます。実際、何台かは日本の車検証ステッカー(もちろん期限切れ)やディーラーのステッカーなど(一度見たのはHonda Cars岐阜でした)が残ったままの車両を見た事があります。
他にも、一度ステイメイトから「自分の車のナビが日本語だからどうにかしてくれ」と言われて様子を見に行ったことがあります。(日本のナビは他言語に対応していないので何もしてあげられませんでした、、、、。)
理由として考えられるのは、これらの中古車は非常に安価に購入可能だということ、日本仕様は右ハンドルでNZ仕様と大差ないので、そのまま持ってこれるという事だと思います。
ちなみに先日ホイスト(リフトの一種)のメンテナンスにきたお兄さんは日本から来たトヨタ・チェイサーに乗っていてNZで最初のオーナーだと言っていました。


という感じで、今回はこの辺で失礼します。最後まで読んでいただきありがとうございました‼
最近毎日のように雨が降ります。

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